みなさんこんにちは。minisatoと申します。
今回は将棋に関連し、日本将棋連盟が発表した女流棋士の最高位である「白玲」に関する新制度の検討内容についてご紹介します!
- 白玲の賞金額が大幅に増える!?
- 「クイーン白玲」獲得でプロ棋士入りの資格?
- 女流タイトル戦の序列、賞金額は?
- 歴代白玲獲得者とクイーン白玲に最も近い女流棋士は?
などが気になる方はぜひ最後まで読んでみてください!
女流棋士の最高位である白玲がプロ棋士入りの新たな道に!?
2025年4月22日に開かれた記者会見にて日本将棋連盟の羽生善治会長が女流棋士から棋士(四段)になる新たな制度を設ける方向で進めていると公表しました。1
内容としては、8つのタイトルのうち女流棋士の最高位である「白玲」を通算5期獲得し「クイーン白玲」の称号を得た場合に、フリークラスの棋士(四段)になる権利を付与するというものです!
すでに棋士、女流棋士に対して案を説明済みとのことで、2025年6月に行われる将棋連盟の総会で承認されれば施行されるとのことです!
この新制度設立前の棋士になる条件は次のいずれかとなります。
今回の新制度が導入されると、プロ棋士になる3つ目の経路が生まれることになりますね!
棋士編入試験については2024年から2025年にかけて西山朋佳女流三冠が挑戦したことで話題となりましたね!西山朋佳女流三冠の棋士編入試験について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください!

また、クイーン称号(棋士の永世称号に該当)って何?と気になる方は、別記事で詳しくご紹介していますので、こちらの記事をご覧ください!

白玲の賞金額が大幅増加!?女流タイトル戦の序列と賞金額一覧!
同じく2025年4月22日の記者会見にて、「白玲」の賞金額が1500万円から4000万円に大幅に増額となり、副賞となる1000万円の特別賞も優勝者に贈呈されることが発表されました!優勝者は合計5000万円の賞金を受け取ることになりますね!
ちなみに、「白玲戦」と同じヒューリック主催のプロ棋士のタイトル戦である「棋聖戦」についても賞金額が「白玲戦」と同額の4000万円+1000万円に増額となることが発表されています!
「白玲」が女流棋士の最高位であり、賞金額が増額となったことがわかりましたが、女流棋士の8つのタイトル戦の序列はどうなっているのでしょうか?創設年や賞金額も合わせて一覧表にまとめましたので、気になる方はチェックしてみてください!(賞金額は2025年4月25日時点の情報です)
序列 | タイトル戦名 | 創設年 | 優勝賞金額 |
1 | ヒューリック杯白玲戦 | 2021年 | 4000万円+1000万円 |
2 | 大成建設杯清麗戦 | 2019年 | 700万円 |
3 | マイナビ女子オープン(女王) | 2008年 | 500万円 |
4 | リコー杯女流王座戦 | 2011年 | 500万円 |
5 | 岡田美術館杯女流名人戦 | 1974年 | 非公開 |
6 | 女流王位戦 (新聞三社連合、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会主催) | 1990年 | 非公開 |
7 | 霧島酒造杯女流王将戦 | 1978年 | 非公開 |
8 | 大山名人杯倉敷藤花戦 | 1993年 | 非公開 |
創設年で見ると、比較的新しく創設されたタイトル戦の方が賞金額が公開となっており金額も大きく、序列が高い傾向にありますね!
賞金額公開となっているのは8つのタイトル戦のうち4つであることもわかりました!
歴代白玲獲得者は誰?クイーン白玲に近い女流棋士は西山朋佳女流三冠?
序列の説明の中で、ヒューリック杯白玲戦が2021年創設の最も新しいタイトル戦であることがわかりました。したがって、歴代白玲獲得者は数少なくなっており、次の表の通りです!
年(期) | タイトル獲得者(回数) |
2021年(1期) | 西山朋佳(1) |
2022年(2期) | 里見香奈(1) |
2023年(3期) | 西山朋佳(2) |
2024年(4期) | 西山朋佳(3) |
2024年までの白玲歴代獲得者は西山朋佳女流三冠(3回)と福間香奈(獲得時:里見香奈)女流五冠の2人となっており、最もクイーン白玲に近いのは白玲を通算3期獲得済みの西山朋佳女流三冠です!
クイーン白玲称号を得る条件は白玲を通算5期獲得することですので、2025年、2026年と連続で西山朋佳女流三冠が白玲を防衛すれば最速で2026年にクイーン白玲獲得となります!
記事冒頭に説明した新制度が成立となれば、最速で2026年に新制度による棋士誕生の可能性があることになりますね!
この新制度に対して懐疑的な意見もあるようで、棋士編入試験に不合格となった西山朋佳女流三冠の救済策では?との声もあるようですが、クイーン称号を獲得するのは相当な実力者のみです。
ちなみに歴代クイーン称号(または永世女王)獲得者は次の表の通りで、人数で言えば5人となります。
称号 | 該当女流棋士(敬称略) |
---|---|
クイーン白玲 | なし |
クイーン清麗 | 福間香奈 |
永世女王 | 西山朋佳 |
クイーン王座 | 福間香奈 |
クイーン名人 | 中井広恵、清水市代、福間香奈 |
クイーン王位 | 清水市代、福間香奈 |
クイーン倉敷藤花 | 清水市代、福間香奈 |
クイーン王将 | 林葉直子※、清水市代、福間香奈 |
※林場直子さんは1991年にクイーン王将称号を獲得しましたが、その後日本将棋連盟を退会したため資格を失ったとのことです。
このようにクイーン称号を獲得できるのはごくわずかな実力者に限られており、現役の女流棋士で言うと福間香奈女流五冠も棋士編入試験の挑戦暦があるなど、クイーン称号獲得者は棋士の世界でも通用するレベルの実力者であると言えるのではないでしょうか。
まとめ
本記事では2025年4月22日の日本将棋連盟の記者会見で発表された、新しい棋士への道となる制度や賞金額の変更に関連し、女流タイトル戦の序列なども含めまとめました!
- 2025年4月22日に日本将棋連盟クイーン白玲獲得で棋士の権利を得る制度を発表。6月の総会で承認されれば成立。
- 白玲の賞金額が1500万円から5000万円(副賞込み)に大幅に増額
- 女流タイトル戦の序列は上から順に白玲、清麗、女王、女流王座、女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花
- 歴代白玲獲得者は西山朋佳女流三冠(3期)、福間香奈女流五冠(1期)のみで最もクイーン白玲(通算5期)に近いのは西山朋佳女流三冠
ということがわかりましたね!最後まで読んで頂きありがとうございました!
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